電通女子社員自殺に関してあれこれ思うこと

カンボジアに居ると日本の情報は全く入ってきません。
インターネットで調べればある程度タイムリーにわかりますけど、あえてそれはしないようにしています。

次の行き先・方法等「カンボジアの情報を調べる」ほうが優先なのもありますが、わざわざカンボジアで日本のニュース追っても情緒がないので。

フェイスブック見た時、たまたま目についたニュースくらいしか把握てきてませんね。

そんな中目に止まったニュース。

東大卒の電通女性社員が自殺。労災認定。

ネット上では様々な意見があるようですね。
大半は女性を擁護する意見でしたが、中には「たかが100時間くらいの残業で自殺とは甘い!」とか、自殺した女性の根性が足りないから!能力が無いから!!という発言をしている人もいるようでした。

私は今はもう平日も8時間+αくらいしか仕事しませんし、土日も休みます。
仕事してもダラダラとしてますね〜。

でも若い時は100時間どころじゃないくらい働いてましたよ。土日も休めなかったし。

正確に言うと「働いたつもりでいた」のが正しいかな。
長時間いただけで成果は全然あげてませんでしたから。

今回のこの自殺に関しては、何時間残業したとかそういう問題じゃないでしょう!

問題は仕事の内容。
周囲の人間関係。

これに尽きると思います。

私も特に独立して間もない頃とかは、5〜6時間寝る以外はほぼずっと仕事してましたから労働時間で言ったら相当なものですが、仕事自体にやりがいを感じ、ある程度結果がついてきていれば、肉体的に多少疲れても全く平気でした。

逆に、いくら労働時間自体が短くても、常に理不尽な要求ばかり突きつけられコミュニケーションは最悪。全く売上にもならないような仕事が続くとものすごいストレスです。

私も小さいながら会社を経営しているので、つかう側の言い分もわかります。
時には部下のためをおもい叱ることもあれば、さらなるレベルアップの為多少荷の重い仕事を振ることもあるでしょう。

自分自身の過去を振り返ってみても、多少でも上司の事を尊敬でき、多少でも上司から悪意でなく愛情が感じられれば、勤務時間が何時間になろうとも今回のような結果にはならなかったんじゃないでしょうか?

この女性と上司や同僚との人間関係は当事者じゃないので全くわかりませんが、電通は広告業界の中でも体育会系の会社です。
そんなノリがあう人だったら良いんでしょうけど、想像するに東大卒の真面目女子、苦痛に思う人には耐え難い苦痛だったのでは?と勝手な想像をしてしまいます。

ここで誰もが思う意見。

「そんなに苦痛なら辞めれば良かったのに!」

私もそう思いますし私ならそうしてます。

だけど東大を卒業して電通に入社するような真面目女子。石の上にも三年ということわざがありますが、やはり新卒で入社した会社を「すぐ辞めてしまう=根性が足りないから」みたいな思いが心のなかにあったんじゃないかな〜。

今回の件に関して個人的な見解

ネット上で「電通が悪い!」とか「それくらいで自殺するなよ!」とか色んな意見がありますが、今回の件はどっちが悪いとかじゃなくて、単純に「合わなかっただけ」だと思うんですね。
もしかしたら上司や同僚から悪意をもってイジメられていたのかもしれないし、もしかしたら周囲は全くそんなことないのにその女性は些細な事で深く考え悩んでしまう性格だったのかもしれない。

問題は「すぐ会社を辞めること = 悪い!」って風潮です。

我慢し続けてもなんの解決にもならないし、だれも得しません。

仕事は楽しんでしないと身につかないし成長もしません。

自殺してしまった女性はたぶん、電通という会社の中の一部所周辺くらいしか見えてなかったのかもしれませんが世界は広いのです。
もっと居心地のいい「自分を活かせる場所は絶対あったのにな」と思うと悔やまれます。

なんにしても私も娘がいますけど、東大を卒業して電通に入社するような、自慢の娘さんに自殺された親御さんの気持ちを思うといたたまれません。

もし仕事や人間関係で疲れた!ストレスを抱えてる!!って人いるなら、一度カンボジアに旅行に来たら良いと思いますよ。

くだらないことで悩むのがバカバカしくなりますから。

私はこれからも自分が楽しいと思える「夢中に慣れること」を突き詰めていきたいと思います。