日本帰国〜タイ・カンボジア視察旅行総括

タイ・カンボジア視察旅行を終えて

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振り返ってみると今回も怒涛のスケジュールでパンパンの旅行でしたが、初めてカンボジアへ訪れた時とは目に見えて変わっている町並みや人々の様子が印象的でした。

日本ではすでに20年続くデフレ経済。

カンボジアより豊かなはずなのに、どこか漂う将来への不安。日々のストレス。

私がなぜ?東南アジアに惹かれるのか?
確かにカンボジアはまだまだインフラも弱く、日本と比べればもちろん治安も悪い。だけど私が想像していたより人々は悲壮感なく楽しそうに暮らしているし、街は活気であふれていました。

私は、カンボジアを助けなきゃ!ということよりも、あと5年・10年したらカンボジアはどんな国になるのだろう??日本は本当に今のままで大丈夫なのか?もしかしたら追い越されていることだってありうるのでは?と不安に思う気持ちのほうが強かったです。

日本は今後本格的に少子高齢化社会に突入し、私たち団塊ジュニア世代が高齢者になる頃、いまの社会保障制度は維持できるのか?今も行政は少子化対策と称し色々な政策を打ち出していますが、どう考えても現状を改善することは不可能だと感じます。

ひとくくりに◯◯人はダメ、◯◯人は良いみたいな考え方はキライですが、幸いカンボジア人は親日的で温厚で明るい方が多いです。

個人的には真面目なカンボジア人をもっと日本に受け入れるというのはありだと思いました。

あんまり良い評判のない研修生ビザ制度ですが、本来の目的通りお互いがウィンウィンになるようなマッチングができれば、カンボジア人にとっても日本人にとっても良い流れができる気がします。

あと、やはりカンボジア独自の産業開発は必要だとおもいました。

私はこれまで20数年デザインの仕事に関わってきて、そういったノウハウはあります。(逆にそれら以外これといって出来ることはありません。。。)日本の学校教育でも直接受験に関係ない美術・音楽・体育といった授業は、ないがしろにされる傾向がありますが、カンボジアでは現状低学年ではそういった情操教育はありません。

最近ようやくNGO等がそういった支援をしているような話はミミにしますが。

カンボジアの内戦が終わって、日本はもちろん世界各国のNGO等が今までずっと支援し続けていますが、まだ自立できているとは言えない現状というのは、そういった根底の教育の問題も影響あるのかもしれません。

カンボジア在住の日本人の方とお話させてもらった時も、無から有を創りだす力、クリエイティブな仕事をさせるのが難しいようなこと聞きました。もちろん内戦時ポルポトに知識・文化を破壊されたとはいえ、以前はクメール王朝で栄えた国、根底のクリエイティブ力は高いと思います。
カンボジアの文化を現代風にアレンジし発展させ、対世界に向けて誇れる製品・産業を開発し、それをカンボジア人の手で回していける仕組みをつくってみたいとも思いました。

まぁ勝手な妄想をしだすとキリがありません。

実際行動してトライアンドエラーを繰り返す。失敗を恐れていてはなにも始まりまりません。

今回の旅行でより世界に出たい思いが強まりました!
今年は具体的に動く年にします!!!